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婦人画報 12 月号に掲載して頂きました。

2012年 11 月 1 日発売の『婦人画報』12 月号、婦人画報ジュエリースペシャル「時を超えて輝け!ブランドのシンボル」のジュエラーの真価を高める技の中でウエダジュエラーが明治から続く日本の伝統的な錺(かざり)の技術力の高さを評価して頂き、紹介して頂きました。

Uyeda Jeweller × 錺の技
『生き生きとした花々を写し取る刀装の手業』

西洋のジュエリー製作では、主にロストワックス技法を使います。ワックスを彫刻刀で削り出し、原型を作るやり方です。しかし日本では、明治時代に錺(かざり)職人、つまり刀の装飾を手がけていた人々が金銀細工に転向した歴史があるため、高級品を作る工房では、ワックスではなく、銀を使って型を作ります。じつはこの方が、ワックスを使ったやり方よりシャープな表現が出来るのです。
至高を目指す日本の老舗宝飾店、「ウエダジュエラー」では、自然の風物のみずみずしさを描くために、銀の型さえ作らずにプラチナやゴールドで直接一点ものを仕立てることも。鍛金(たんきん)という錺の技で、プラチナやゴールドを叩いて成形していきます。地金を叩いて密度を高める鍛金は、手に持つとみっしりとした重さを感じます。その地金に細やかな削りをかけ、自然の生き生きとしたラインを出すために、もとの地金の8割がたを削り落としてしまうこともあるそう。叩いて、のばして、切って、削り、磨いて・・・・刀を飾る錺の技が「ウエダジュエラー」の誇るリアリティーのある曲線を形づくり、風にそよぐような花ひとひらの表現につながっていくのです。

『婦人画報』2012年12月号 P.232 より『生き生きとした花々を写し取る刀装の手業』